「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」ビジネス書として読むか? それとも会社案内として読むか?
2012年12月に東証マザーズ上場後、株価が何度もストップ高を更新するなど、
話題の「ユーグレナ」。
代表取締役社長である出雲充氏が語る、上場するまでにいたる「ベンチャー物語」。
実はこの本を読んだ後、ホームページ上にある
経営陣メッセージ
を見たのですが、文章中に書かれた本人たちがyou tube上で話をしている姿が見れるのですが、ちょっとイメージと違っていました。
本を読んでいて想像していた登場人物たちは、フジテレビの連ドラでやっていた「リッチマンプアウーマン」http://www.fujitv.co.jp/richman-poorwoman/index.html(小栗旬が主演していたもの)のようなちょっとさわやか系。
ところが動画で見てみると、東大、銀行出身、研究者、凄腕営業マンのイメージそのまんまで、"さわやか"っていうより"堅実"って感じ。
"ミドリムシが「食料問題」と「環境問題」解決してくれるかもしれない!"
そんな凄いことなのに、語り口はわりあいサラっとしています。
全体的にクールな印象で物語はすすんでいきます。
まるで会社案内、IPO用の資料、といったような冷静沈着な印象です。
私のこの本、もっと詳しく知りたいことがいっぱいでした。
ミドリムシを大量培養できるようになった、発想の転換のところとかね。
そのあたりがサラっと書かれすぎていて物足りなかったです。
ただ、ざっと「ユーグレナ」がどんな会社で、投資するのにふさわしいか、などといったことはよくわかる本でした。
リーダー論、発想法の転換、人の巻き込み方などなど、ビジネス書としてもネタはいっぱいあるのですが、そこはあまり掘り下げたり、強調して書かれてはいないので、そういった熱いビジネス書がお好きな方は、ちょっと違うかもしれません。
「ユーグレナ」の中の人よりも、むしろ外の人である、
堀江貴文さんのずばぬけた頭の良さ、
成毛眞さんのモノを見る目の確かさ、
そして、
伊藤忠商事の先を見る力、
その3つが強烈に印象に残りました。
"目利き"って大切だなと思います。
興味のある方はぜひどうぞ。
僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。――東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦
- 作者: 出雲充
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/12/19
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