arai0903の日記

毎日美味しい食べ物のことを考えながら、東京の街をさまよっています!

「僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。」ビジネス書として読むか? それとも会社案内として読むか?

 

2012年12月に東証マザーズ上場後、株価が何度もストップ高を更新するなど、

話題の「ユーグレナ」。

http://www.euglena.jp/

 

代表取締役社長である出雲充氏が語る、上場するまでにいたる「ベンチャー物語」。

実はこの本を読んだ後、ホームページ上にある
経営陣メッセージ

を見たのですが、文章中に書かれた本人たちがyou tube上で話をしている姿が見れるのですが、ちょっとイメージと違っていました。

 

本を読んでいて想像していた登場人物たちは、フジテレビの連ドラでやっていた「リッチマンプアウーマン」http://www.fujitv.co.jp/richman-poorwoman/index.html(小栗旬が主演していたもの)のようなちょっとさわやか系。

 

ところが動画で見てみると、東大、銀行出身、研究者、凄腕営業マンのイメージそのまんまで、"さわやか"っていうより"堅実"って感じ。

 

 

"ミドリムシが「食料問題」と「環境問題」解決してくれるかもしれない!"

 

そんな凄いことなのに、語り口はわりあいサラっとしています。

全体的にクールな印象で物語はすすんでいきます。

 

まるで会社案内、IPO用の資料、といったような冷静沈着な印象です。

 

私のこの本、もっと詳しく知りたいことがいっぱいでした。

ミドリムシを大量培養できるようになった、発想の転換のところとかね。

そのあたりがサラっと書かれすぎていて物足りなかったです。

ただ、ざっと「ユーグレナ」がどんな会社で、投資するのにふさわしいか、などといったことはよくわかる本でした。

 

 

リーダー論、発想法の転換、人の巻き込み方などなど、ビジネス書としてもネタはいっぱいあるのですが、そこはあまり掘り下げたり、強調して書かれてはいないので、そういった熱いビジネス書がお好きな方は、ちょっと違うかもしれません。

 

「ユーグレナ」の中の人よりも、むしろ外の人である、

 

堀江貴文さんのずばぬけた頭の良さ、

成毛眞さんのモノを見る目の確かさ、

そして、

伊藤忠商事の先を見る力、

 

その3つが強烈に印象に残りました。

 

 "目利き"って大切だなと思います。

 

 

 

興味のある方はぜひどうぞ。

kindle 版もあります。