マクドナルドの「ENJOY60秒サービス」、そしてプロが語る「レストラン」の意味と意義。
私がいったお店では、思っていたほど並んでいない
1月4日から始まったマックの60秒サービス。
(1月31日までの期間限定)。
ご存じない方に簡単に説明しますと、
ハンバーガーなどを注文。会計が終わってからの時間を砂時計で計測し、60秒以内に商品を渡せなかった場合は「ビッグマック」などのバーガー類の無料券をプレゼントする。
http://www.j-cast.com/2013/01/04160283.htmlより
ちなみに11時から14時までのサービス。
こんな感じで砂時計が置かれています。
補足をすると、60秒以内で 渡せた場合はコーヒーの無料券がもらえます。
なので、100円のプレミアムコーヒーを頼むともれなく無料券がついてくる感じ。
1杯50円ですね。
このサービス、いろいろな波紋を呼んでおります。
中にはわざわざレタスの固まりをワザとハンバーガーに入れた写真をアップしていたり、ちょっとしたお祭り騒ぎ。ひどく乱雑に作られたバーガーの写真がtwitterなどで上げられたりしていますが、どこまでがホントで作りなのか、面倒なので調べていません。
そんなマックとはまるっきり反対側に位置するであろう、
とある有名イタリア料理グループのサービス責任者の方が、facebookで「レストラン」とはなにか、ということについて以下のように書かれていました。
私の仕事としてのレストランとは「高い秩序と深い造詣を持ったプロの大人が働いている飲食店」なんですね。ところが食べに行くときは「一切の不快感を感じないでお酒と料理とサービスを満喫できる空間」なんです。
それに対して私はこのようにコメントしました。
お店にとっては「秩序」、お客にとっては「癒し」が大切なんですね。スタッフに緊張を与えながら、お客さんにはいっさいストレスを感じさせないという…プロのワザ!
すると以下のようにコメントが返されました。
ひとつ付け足しますとスタッフは「自らの緊張」を作り出しています。ナチュラルな状態では日々のサービスに「ムラ」が生じます。なので常に一定の「緊張」を作り出すことによって均一なサービスを提供できます。
つまり「自ら」緊張を作り出せるのが、プロのプロたるゆえんなんだと、
画面を見ながら大きく頷きました。
マックの60秒サービスが、「自らの緊張」を作り出すものなのか、与えられた「緊張」なのかは、クルーの方々に聞いてみないとわかりません。
私が行ったお店はコーヒーを頼むという楽勝な感じだったせいか、とてもニコニコとしながら砂時計をひっくり返していました。
全国のマックのクルーのみんなが、そうやってニコニコとしながらも、懸命にガンバっているといいな。点数とか成績とか付けられてないといいな。
そう思いながらコーヒーを飲みました。