arai0903の日記

毎日美味しい食べ物のことを考えながら、東京の街をさまよっています!

中井貴一の「サラメシ」を見ながら、なぜか消費税の軽減税率のことをふと思う

日曜日が「男子ごはん」なら、月曜日は「サラメシ」。

私の大好きなテレビ番組の話です。

 

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ランチをのぞけば、人生が見えてくる
働くオトナの昼ごはん それが「サラメシ」

番組の主役は、ずばり「働く人のランチ」。
サラリーマンの昼食(サラメシ)から、多彩な職業の人々の様々なランチまでつぶさにウオッチングして、ランチに隠された仕事へのこだわりや感動のエピソードなど、働く人の今を楽しく鋭く見つめます。
ランチは、働く人々の人生そのもの。
少しでもおいしく幸せなランチにありつこうと、毎日財布とにらめっこしている全国の働く人々に贈る、おいしくてオシャレな番組です。

http://www.nhk.or.jp/salameshi/program/より

 

まさにNHKの名番組「はたらくおじさん」の昼飯版です。

で、このサラメシ、いわゆるサラリーマンのメシということで、

"サラリーマン"について、ちょっと考えてみました。

 

サラリー(Salary)をもらう人という意味のサラリーマンは和製英語であり、

そのSalaryの語源は、兵士に支払われた塩=Saltにあると言われている。

(もちろん諸説いろいろありますが)

 

消費税の増税問題で生活必需品については、軽減税率とするべきだという論議がされているが、どこまでが本当に生活必需品なのか?

フランスでは、マーガリンは標準税率の19.6%なのに対しバターは5.5%、キャビア19.6%に対しフォアグラやトリュフは5.5%と、酪農家など国内産業の保護措置を取っている

http://www.j-cast.com/2012/05/13131499.html?p=allより

 

生活必需品を、それがなくては生きて行けないもの、とするなら

まさに"塩"なんじゃないかと。

いや、"塩"は貴重品だったらからこそ、

サラリーとして扱われたのではないかと。

 

などと考えていたら、なにが生活必需品で軽減税率にふさわしいか混乱してしまいました。

まあひとつ言えるのは、ライフスタイルに密接に関わってくることくらいかな。

フランスなら、マーガリン使わずにバター使おうってコトになるだろうし。(その前にマーガリンってどうなの? トランス脂肪酸のこともあるし)

 

贅沢品か否か、税率で判断するようになるかもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15年ぶりの大雪と初めて全粒粉で作る生パスタ。美味しかったけど、難しかったです…。

サーモンとほうれん草の自家製全粒粉生パスタ!

 

雪が降っていて、外に出ることもままならぬ午後、以前から作ってみたいと思っていた生パスタに初挑戦です。

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全粒粉と卵、そして塩とオリーブオイルを混ぜます。

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1時間ほど寝かせました。

 

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うち粉をして、綿棒で伸ばします。

全粒粉の粉は、なかなかまとまりません。まるでコルクのようです。

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ちょっと幅広めに切ります。

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で、干して乾燥させます。

 

パスタマシーンがなくても簡単にできました! 

が、全粒粉100%で作るのはなかなか大変なのではないかと思いました。

というか、他に作ったことないから、どれが正解かわかりせん。

 

ただ、この全粒粉、シーズマンベーカーさんから分けてもらったものなので、

どうしても100%そのままで作りたかったんですよ。

あと、卵はキムラさんのところで買った、佐藤ファームのhttp://air.ap.teacup.com/satofarm/平飼いの卵。

 

オリーブオイルは、オリーブの上澄みだけをすくい取ったキヨエのオリーブオイル。

  

サーモンとほうれん草をガーリックオイルとバターでソテーして、ほんの少し醤油をたらしました。

 

バターは「カルピスバター

カルピスバター 有塩 450g

カルピスバター 有塩 450g

醤油は紀州の「三ツ星醤油」

三ツ星醤油 900ml

三ツ星醤油 900ml

塩は東京・伊豆諸島の南にある青ヶ島の「ひんぎゃの塩」

 

 

まあこれだけ材料と調味料にこだわれば、

誰が作っても美味しくなりますね。

 

それでも外で食べるよりは安いかな。

(人件費と手間はまるっきり入っていませんが)

 

東京が15年ぶりの大雪の日だからこその贅沢。
人間閉じ込められると、妙にムダなコトしたくなりますね。 

 

全粒粉のパスタは、粉の味がしっかりとしていました。

セモリナ粉なら、またモチモチの食感なのかな?

 

今度はいつ作ろうかな?  そんなに雪は降らないだろうしね。

 

※成人式の人に大雪が降るのが15年ぶりだそうですね。 

 

 

 

 

雪の降る休日の午前11時には"ホットサンド"がよく似合う。

 

東京に記録的な大雪の降った休日、あなたは何をしますか?

 

私は料理をしまくります!

 

で、午前中はホットサンド作り!

 

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チーズと、ハムと、ほうれんそうを用意して、

 

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挟んで焼くだけ。

 

料理とは言えないほど簡単ですね。

 

使ったのはフッ素加工された

サンドイッチ・トースター ニュー・バウルー

[asin:B002017A5A:detail]

 

その中に入っていたチラシで

「ホットサンド倶楽部」というfacebookページがあることを知り、

https://www.facebook.com/hot.sandwich.club

レシピ本まで出ていることを知りました。 

こんがり! ホットサンド レシピ100  はさんで焼くだけ、おいしくたのしい

こんがり! ホットサンド レシピ100 はさんで焼くだけ、おいしくたのしい

 

 

これ、テフロン製なので、バターとかひかなくても焦げ付かなくていいです。

 

午後には、全粒粉で生バスタを作ります・・・。

 

日曜昼のお楽しみ「男子ごはん」からの「食べコレ」を見て、昭和の有名(?)CM「私作る人、僕食べる人」を思い出す。

ケンタロウさんの時から、そしてケンタロウさんの友人の栗原心平さんにバトンタッチしてからも、大好きで毎週のように見ている「男子ごはん」(日曜11時25分から11時55分 テレビ東京)http://www.tv-tokyo.co.jp/danshigohan/

 

2008年から始まったこの番組。TOKIOの国分太一と料理研究家のケンタロウが、まさに"男子"って感じで、バカ話をしつつ、じゃれ合いながら料理を作る番組。
その当時はまだ「男子」っ言葉はそれほど一般的ではなかったけれど、このあと「スイーツ男子」とか「料理男子」とかいろいろと言われ出した、そのきっかけの一つ。

 

そのままダラダラみていたら、なんと2011年の10月から、そのまま続いて

「食べコレ(日曜11時55分から12時25分 テレビ東京)」http://www.tv-tokyo.co.jp/official/tabecolle/というゆるいグルメ番組がスタート。

 

「男子ごはん」のテレビ番組としての完成度のすばらしいプロの番組に対して、「食べコレ」は最近のバラエティ番組によくある、"つっこみどころ"が多い番組です。

 

最初は女性タレントさんか、芸人さんが自分の食べたいものを1つだけ選べる的な、よくわからないルールでしたが、最近はクイズに答えて、あたった人が食べられるというのが、基本フォーマットになりました。でもよくルールがかわります。

 

 

この番組、アプリがあって、どちらかというとアプリのための番組かなって思ったり、思わなかったり。

http://tabecolle.jp/

 

 

ただ、この番組をみてふと思い出したのが、

ハウス食品のコマーシャルで有名になった

「私作る人、僕食べる人」というコピー。

 

「 私作る人、僕食べる人」の会話を使ったシャンメンのCMが婦人団体から「女性蔑視」とクレームがつき、放映中止。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E9%A3%9F%E5%93%81 より

 

あれから約40年が経ち、世の中のカタチだけで見ると

「私作る人、僕食べる人」から逆転し「僕作る人、私食べる人」になっています。

 

「男子ごはん」では男性がまさにごはんを作り、「食べコレ」では女性が主に食べる役として登場します。

 

また「食べコレ」は基本、男性が料理に詳しく女性はあまり料理に関して詳しくないというパターン。たとえばキャイ〜ンの天野君とか、TAKE2の東貴博さんとかが、グルメに関するウンチクを話して、女性ゲストはとんちんかんな答えをするというもの。

 

「男子ごはん」がせっかく男子女子の垣根をとっぱらって、料理の楽しさを伝えている画期的な番組なのに対して、「食べコレ」はグルメ番組としてもバラエティ番組としてもちょっと中途半端な感じです。

 

 

太一×ケンタロウ 男子ごはんの本

太一×ケンタロウ 男子ごはんの本

「種まく人―ヴィラデスト物語 」を読んで、本当の文化(culture)とは何かを考える。

 

エッセイストとして有名な玉村豊男さんの「種まく人」を読んだ。

  

いまや日本有数のワイナリーとなった玉村さんがオーナーを務める

「ヴィラデストワイナリー」。

http://www.villadest.com/index.html

そのワイナリーの原点となった長野県東御市の土地に巡り会うまでの

紆余曲折が、洒脱な文章で書かれている。

 

(ちなみに一度「ヴィラデストワイナリー」のワイン会ディナーに行ったことがあります)

http://www.marronniergate.com/pc/topics/20120112mi/index.html

 

 

私がこの本の中で一番感銘を受けたのは、

その土地を買うまでの出来事よりも、

"文化(culture)"に関する記述でした。

 

 

 

 

 

「文化(culture)」の語源はラテン語の「耕す(cultura)」であり、

 農業=agriculture は、土(agri)を耕す(culture)という意味からも、

まさに文化的な営みである

 

 

 

同じ「種まく人」で思い出すのが、ミレーの絵であり、

そのミレーの絵をマークにしている、あの岩波書店

 

本の役目というのは、「種をまく」つまり意見や情報を発信して、

人の心に何かを耕すこと(=感動や感銘や発見など)なんだなと思いました。

 

  

笹塚のパン屋さん「シーズマン・ベーカー」(まさに種まく人という意味!)や

http://arai0903.hatenablog.com/entry/2013/01/05/172820

高円寺の八百屋さん「キムラ」(店主の木村さんが埼玉の狭山で種まいて野菜を育ててます)

http://arai0903.hatenablog.com/entry/2013/01/07/235138

のことを書いていたら、無性に読みたくなった一冊でした。 

 

 

 

種まく人―ヴィラデスト物語 (新潮文庫)

種まく人―ヴィラデスト物語 (新潮文庫)

 

 

 

 

マクドナルドの「ENJOY60秒サービス」、そしてプロが語る「レストラン」の意味と意義。

 

私がいったお店では、思っていたほど並んでいない

1月4日から始まったマックの60秒サービス。

(1月31日までの期間限定)。

ご存じない方に簡単に説明しますと、

 

ハンバーガーなどを注文。会計が終わってからの時間を砂時計で計測し、60秒以内に商品を渡せなかった場合は「ビッグマック」などのバーガー類の無料券をプレゼントする。

http://www.j-cast.com/2013/01/04160283.htmlより

ちなみに11時から14時までのサービス。

 

こんな感じで砂時計が置かれています。

 

補足をすると、60秒以内で 渡せた場合はコーヒーの無料券がもらえます。

 

なので、100円のプレミアムコーヒーを頼むともれなく無料券がついてくる感じ。

1杯50円ですね。

 

このサービス、いろいろな波紋を呼んでおります。

中にはわざわざレタスの固まりをワザとハンバーガーに入れた写真をアップしていたり、ちょっとしたお祭り騒ぎ。ひどく乱雑に作られたバーガーの写真がtwitterなどで上げられたりしていますが、どこまでがホントで作りなのか、面倒なので調べていません。

 

 

そんなマックとはまるっきり反対側に位置するであろう、

とある有名イタリア料理グループのサービス責任者の方が、facebookで「レストラン」とはなにか、ということについて以下のように書かれていました。

 

私の仕事としてのレストランとは「高い秩序と深い造詣を持ったプロの大人が働いている飲食店」なんですね。ところが食べに行くときは「一切の不快感を感じないでお酒と料理とサービスを満喫できる空間」なんです。

 

それに対して私はこのようにコメントしました。

 

お店にとっては「秩序」、お客にとっては「癒し」が大切なんですね。スタッフに緊張を与えながら、お客さんにはいっさいストレスを感じさせないという…プロのワザ!

 

すると以下のようにコメントが返されました。


ひとつ付け足しますとスタッフは「自らの緊張」を作り出しています。ナチュラルな状態では日々のサービスに「ムラ」が生じます。なので常に一定の「緊張」を作り出すことによって均一なサービスを提供できます。

 

つまり「自ら」緊張を作り出せるのが、プロのプロたるゆえんなんだと、

画面を見ながら大きく頷きました。

 

マックの60秒サービスが、「自らの緊張」を作り出すものなのか、与えられた「緊張」なのかは、クルーの方々に聞いてみないとわかりません。

 

私が行ったお店はコーヒーを頼むという楽勝な感じだったせいか、とてもニコニコとしながら砂時計をひっくり返していました。

 

全国のマックのクルーのみんなが、そうやってニコニコとしながらも、懸命にガンバっているといいな。点数とか成績とか付けられてないといいな。

 

そう思いながらコーヒーを飲みました。
 

大晦日の「世界の鉄人ドリームマッチ!アイアンシェフ生対決スペシャル」を見て、国が豊かになるということを思う

年が明けて10日も過ぎました。

 

そんな中、録画が溜まった番組を整理しようと、大晦日に放映された"アイアンシェフ"見ました。

 

【公式】#007アイアンシェフ大晦日SP告知

 

とても楽しみにしていたのですが、残念ながら早送りをしながら最初の1試合アイアンシェフ:須賀洋介VSタイの最強鉄人:イアン・キティチャイしか見なかったです。

 

視聴率にもそれは現れていたようで、5.4%→4.5%→4.2%という散々たる結果。

http://mainichi.jp/mantan/news/20130102dyo00m200002000c.htmlより。

紅白が40%越えということを考えると、1/10の関心度ということです(きっとそんな単純な計算方法ではないと思いますが)。

 

バブル時代の「料理の鉄人」を、それこそ食のバイブルのようにしてリアルタイムで視聴していた私としては、いまの番組内容はとてもにがにがしく思います。

 

ミシュラン」も「食べログ」もなかった時代、「料理の鉄人」だけがグルメになりたいという人たちの指標でした。

 

地デジで調理場面がグロい、とか、審査員が専門家ではない、とか、

予算が削られたとか、前もって何を作るか決まっているとか、

いろいろと番組の低迷している理由が語られていますが、

根本はもっと違うと思います。

 

「時代に合っていない」

 

きっとただそれだけだと思います。

 

 

 

 

第一試合で登場したタイは空前のグルメブームと言いますが、

おそらく国が豊かになり、食べることに対しての欲求が高まったことが、

背景にあるのではないでしょうか?

 

 

現在の日本が料理に対して求めるものは、

病気にならないとか、節約とか、時短とか、ダイエットとか、

「グルメで美味しいもの」という、ひとつのベクトルだけでは収まらない、

多種多様なものになっています。

 

おそらく今の日本で求められている「料理」の番組としては

NHKで放映されていた「キッチンが走る!」のようなものではないかと思います。

 

「キッチンが走る!」は、全く新しいタイプの食べ物エンタテインメント紀行番組です。キッチンを備えたキッチンワゴンに、俳優・杉浦太陽と腕の立つ気鋭の料理人が乗り込み、関東甲信越の食材を道々でハント。実際に地元の生産者たちと交流する中で得たインスピレーションをモトにオリジナル料理を考案し、絶景のなかで地元の人たちに振舞います。
四季折々の魅力的な食べ物を発見する楽しみ、斬新な発想で新たなメニューを作り出す料理人の技はもちろん、代々食材を作り続けてきた生産者たちの思いや人情、知られざる美しい風景もたっぷり紹介!

家族で楽しめる実用・旅・情報番組です。 

 http://www.nhk.or.jp/kitchen-wagon/ より

 

フォアグラやとトリュフ、そしてシャンパンといった、グルメでグローバルな食材をただやみくもに消費するのではなく、国内に豊かな食材があるということを再認識し、新たなメニューを作り出して、グローバルに発信するというのが、豊かになった"日本"が目指すべきものなのではないかなと思います。

 

 

「料理の鉄人」完全レシピ集

「料理の鉄人」完全レシピ集